昭和元禄落語心中
今◯俺の反響が想像以上で悶々としてるんですけど、その理由はあれが評価されるんだったら「昭和元禄落語心中はもっともーっと評価されるべきだ」に落ち着きました 比べるもんじゃないかもだけど、同じ実写化枠なので、落語心中の1ファンとして素直に悔しい
— みどりいろ (@richijo2525) 2018年12月17日
未だにこの気持ちが拭えないままでございます…
今は2周目観ているんですけど、観れば見るほど好きになる。
落語はしっかり聞いたことなかったので1周目ではちゃんとかみ砕けなかったけど、
2周目だとストーリーと落語のリンクとか出来事と落語の変化がしっかり楽しめてこれまた良い。
昭和元禄落語心中という作品の魅力はもちろん、原作飛び越えて落語にまで興味が湧いてきている次第です(笑)
先日、アニメオタクの先輩に
「昭和元禄落語心中ドラマ化されているんですけどすごくよくて、、、観ましたか?」
ってたまらず聞いたところ、
「あれは成功だね」
とのお言葉をいただき、
「ですよね?!!!!!!」
ってなりました(笑)
(ちなみに、この先輩はアニメ実写にかなりの辛口の方です)
自分なりのいい実写化の定義として、
「いい実写化は原作を知りたくなる」
としているんですけど、落語心中はまさにこれ。
私はこれから原作に手を出そうと思っているのでちゃんとしたことは言えませんが、大きな改変があるにも関わらず、原作ファンにも支持されるのって稀有じゃないかな、と。
原作では、小夏は両親の死の真相を八雲から告げられないまま、八雲は助六とみよ吉の死を1人で抱えたまま、死んでいくんですよね。
でも、八雲の生き様を見ていたら、八雲にはどっちのパターンもあてはまる気がするんです。
一人で抱えて死んでいくのも八雲らしいし、未練で小夏に打ち明けるのも、孤独を選びながら孤独に苦しんだ八雲らしいな、と思うわけです。
ドラマ版では、「原作ファンも見たかった八雲の姿パターン2」みたいなラストだったんじゃなかったかな、なんて勝手に思ってます。
この作品、本当にもっともっと評価されるべきだし、もっともっと話題になってほしい!!
というわけで、このドラマに対する思いを思うままに書きまーす。
まずは菊比古と助六。
なんといっても、この2人の関係がたまらんですよね!!!!
野良犬のように暮らしながら落語に出会い自ら7代目の元にやってきた助六と、由緒正しい家に生まれながら7代目の元に追いやられ、自分の居場所を求める菊比古。
落語に愛される天才肌の助六と落語に縋ろうと必死な菊比古という正反対の2人。
そんな正反対の2人が、互いを羨みながら嫉妬し合いながら、それでもお互いを唯一無二だと認めて、2人の落語で「落語を変えよう」とかいう胸熱な約束をしちゃうんですよ!!!
どっちかが堕ちそうになったら引っ張り上げてきた二人が尊すぎて胸が苦しい。
そんな二人を道連れにしてしまうみよ吉。
自分より落語をとった菊比古に対し
「次会うときは地獄ね」
とか言っちゃう。
そして、助六の子を身ごもり田舎に帰省。
親子3人仲睦まじく暮らしていると思いきや、菊比古好きすぎて助六を連れ戻しに来た菊比古と共に本当に心中しようとしちゃう。
菊比古から助六という落語を奪い、また菊比古を孤独にしてしまう存在なのに何故か憎めない。
(大政絢さん好きになりすぎて毎日インスタ見てます)
助六とみよ吉の死後小夏を引き取って、八雲という名にまとわりつく業を断ち切ろうと孤独であり続ける菊比古。
しかも、小夏は菊比古の存在によって両親が死んでしまったと思い込んで、菊比古を恨んでいる。
菊比古と小夏の仲睦まじいシーンを見た後だと、切なくてもどかしくてたまらなかったですね。テレビの中の小夏に何度
「菊比古のせいじゃないよ!!思い出して!あの頃を!!」
と話しかけたことやら、、、
そんな二人の救世主、与太郎!!!!
助六を彷彿とさせるお調子者さと快活さで、こりゃあ弟子を拒み続けてきた菊比古も弟子にとっちゃう!!!
なにがいいって、この与太郎に助六との約束を託しちゃうし、「あたしより先に死なないこと」って約束させちゃうこと。
もう独りはイヤだよね。って私が泣いたわ。
3代目助六(与太郎)が前2代の助六の思いをつなぐなんて、これ以上の展開はない。
そして、ドラマ版オリジナルの小夏と八雲の和解エンド。
「見捨てないで、育ててくれてありがとう」
「あいよ」
このシーン、全私がワンワン泣いた。
ずっと温もりを求めながら遠ざけていた八雲が報われた瞬間でした。
そして年齢不詳の松田さん。
視聴者の代わりに劇中で泣いてくれる愛おしい存在でした。
あとはなんといっても、落語ですね!!!
岡田菊比古の「死神」が年齢や出来事とともに熟達していくのは素人でも分かったし、山崎助六の天才さも、それを思い起こさせる竜星与太郎の落語も本当に聞き惚れちゃいました。
それだけじゃなくて、落語がドラマの展開にハマっていてそれもまた最高。
役者陣の演技・制作陣の演出・脚本家さんの構成と脚本がすべてピタッとはまると、こんなにすごい素晴らしいものが出来上がるのですね。
NHKドラマ10のスタッフが完璧すぎて怖い。
こんなにステキな作品を本当にありがとうございました!!!
民放各局、NHKのドラマ班にスパイ送り込んだらいいんじゃね?
とか思っちゃいますわ(笑)
自分の今期ドラマへの評価と世間の反響とのズレがもどかしい!!!!
某雑誌のドラマ賞は薄目で流してます
— みどりいろ (@richijo2525) 2018年12月19日
はいはい人気人気!!ってな心持ちで平常を保つし変に加担はしないっ!!
P.S 岡田将生さんの現時点はどこ????